「ロングトーン」タグアーカイブ

★息は吐き出しちゃ駄目! 1/2 ロングトーンが出来る正しい呼吸法

★息は吐き出しちゃ駄目! 1/2

前回は、ブレスの息を取り込む側面についてお話しました。
「息を力ずくで肺に取り込もうとしなくても
空気の方が肺に入り込んでくれるという」驚きのお話をしましたね。

そういう正しいイメージを持った瞬間に歌うのがとても楽になった
という嬉しい反響を沢山頂いて嬉しいです。

みんなの役に立ててよかった…

さて、息を吸ったなら、次は吐くほうですね。

まさに歌う瞬間です。

ところが、歌おうとして肺を収縮させると

反射的に声帯は開こうとしてしまうのです!!

そもそも声帯の開閉で声がでるのですから、声帯が開こうとする傾向が強いと上手く歌えません。
そればかりかなんとか出しても、息漏れが多い声だったり、声がひっくり返り安くなってしまうのです。

「そんな、ばかな…!!」

と思うかも知れませんね。

でも、よく考えて見るともともと肺と喉は酸素の出し入れの為にある器官です。
効率よく、肺にたまった二酸化炭素をからだの外に出すには、空気の通り道を邪魔しないように
反射的に声帯が開こうとするのが当たり前の話ですね。

と、言う事は

声を出すには息を吐かなければいけないのに、
吐こうとすると、声を出す為に閉じなければいけない声帯が反射的に開こうとしてまう!!

お~なんという矛盾 !!!

では、どうしたら良いのでしょうか?

答えは

「肺に息を吐いている事が気づかれないように吐く」です!

そうすれば、反射的に声帯は無駄に開こうとしないので、声帯も奇麗に開閉運動が出来て
最高の状態で歌を歌う事ができるのです。。

では、そのやり方は次回お伝えします。


★True voice の願い
あなたがまだ知らない、あなたの本当の美しい声
それをあなたと一緒に見つけたい。
それが、僕ら”TRUE VOICE “の願いです。
TRUE VOICE 主宰 SABURO TAKADA

Twitter

高田三郎のメルマガ”サブロッソ”(無料)登録 

ヴォーカルレッスンへの気楽なお問い合せフォーム

 

ブレスは吸い込んではダメ!これが歌のうまくなる正しい呼吸法

さて、今日はブレスについてレッスンしたいと思いますが
今回は高田ブログ初の連載形式でお届けします。

声は肺からの息の圧力で声帯を開け閉めさせた時に生じる音です。
ですから、あたりまえですが、まず肺から息がスムースに送られてこないと上手く歌えないわけですね。

歌が ”呼吸の芸術”と呼ばれるのも分かりますね。

その為には、息を吐く前にまず空気を上手に肺に入れないといけないわけです。
実は、一番シンプルなこの最初のアクションで
多くの人が間違ったイメージを持ってしまっているのです。
その間違ったイメージの為に、

ロングトーンが出来ない
声が枯れやすい
音程が不安定
高音が出ない
歌うと体力をすごく消耗する

など、沢山の勿体ない事が起こってしまいます。

あなたも思い当たる節がありませんか?
★間違ったイメージの解説

では、いくつかの間違ったイメージを一つずつ解説して行きましょう。
一つ目は、

1,息は吸い込まなければいけないと思っている。

「え?」

と思うかもしれませんが、実は息を吸い込もうとする事がまず間違っているのです!!

実はあなたが空気を必死に吸い込もうとしなくても、
空気の方があなたの肺に入り込みたくてしょうがないのですよ!!

その理由は?

そして、正しい空気の取り込み方とは?

間違っているのは、肺という風船が体にあって、それを一生懸命広げると
ストローから空気を吸い込むような抵抗に打ち勝ってやっと
空気が肺に入ってくるというイメージです。

普通は誰もが無邪気にこう思うのです、
実はこれが大間違いなのです!!

なぜなら、まず、肺は風船とは違い弾力性のないただの袋なのです。
肺はそれ自体では心臓のようにドッキン、ドッキンと自発的な活動する事ができません。
★正しい呼吸のイメージ

では、どうやって空気をとりいれるかと言うと、肺の周りにある肋間筋や横隔膜、腹筋などで肺のまわりの空間を広げてやるのです。

そうすると、肺の空間が広がります。

ご存知のように空間には大気圧が満ちていますね。
そしてて、空気君達は自分たちよりも少しでも圧力の低い空間があれば
入り込みたくてウズウズしているのです。

そこで、肋間筋や横隔膜の働きで肺の空間が広がると、小学校理科の時に習ったボイルの法則で肺の中の圧力が低くなります。

そしたら、勝手に大気圧に押されて空気君達は、「やった~、それいけ!」とばかり自分達の方から肺の中に滑り込んで行くのです!!

ちょっと、分かり辛いかもしれないので、例をあげますね。

例えば、あなたが海底に立っていて、口を開けた状態を想像してみてください。水圧で勝手に水が肺に流れ込んできますよね。

これと同じ事なのです!

大気圧は海の水と違って目には見えませんし、普段は全く感じませんが常にあなたの周りに満ちているのです。そして、すきさえ有ればあなたの肺の中に張り込もうと狙っているのです! 努力して空気を必死に吸い込む必要は必要は全くありません。

これは、正に目から鱗かもしれませんね!

特に、腹筋や背筋をアスリートのようにギンギンに鍛えなくても
ただ「すっと」お腹、脇腹、背中という体の低い方を開けば
その瞬間に空気のほうから肺に入り込んで来てくれるから有り難い話です。

この呼吸の要領が掴めたら、無駄な体力を使わないわけですから。
とても体が疲れ辛くなります。
息を出すコントロームも無駄がなくなるので、音程や声量も安定します。
勿論、ロングトーンも上手くなります。

なぜかというと、普通は一生懸命に息を吸おうとするので
吸入が多すぎてしまうのです。そうすると、逆に空気は
外に出たくてしょうがなくなり、あなたが歌おうとしたらあっと言う間に息が外にでてしまい、声が続かなくなってしまうのです。

また、息を肺に取り込むのに
音を立てる必要はまるでありません。

逆に、息を吸う時に「ハッ」と音を立ててしまうのは、空気の通り道を狭めてしまっている証拠です。
これでは、効率良く空気を取り込めないばかりか、声帯が乾きやすくなりのどが疲れる原因になってしまうのです。

「ハッ」という雑音を立てずに息を取り入れられたら、息の通り道を狭めていないので最大に効率良く息を取り込む事ができますよ。

どうですか?

正しい、基本の呼吸イメージを持つだけでいろんな事が解決する事がおわかり頂けましたでしょうか?

例外として、感情表現としてなら、音を立てるブレスは大切なテクニックです。どんどん、効果的に使ってください。

ただし、それは音を立てない基本のブレスが出来てからにしましょう!

これだけで、吃驚するくらい歌が楽に歌えるようになりますよ!

では、今日も最後までありがとうございました。


★True voice の願い
あなたがまだ知らない、あなたの本当の美しい声
それをあなたと一緒に見つけたい。
それが、僕ら”TRUE VOICE “の願いです。
TRUE VOICE 主宰 SABURO TAKADA

Twitter

高田三郎のメルマガ”サブロッソ”(無料)登録 

ヴォーカルレッスンへの気楽なお問い合せフォーム