ハモネプはこうすれば優勝出来る!!かも。3/3
「響きを使い分けるのがキモ!!」
みなさん、こんにちは!
今日も僕のブログにいらしてくださりありがとうございます!!
ハモネプの審査員団を2回連続でやらせて頂き出場者のみなさんの歌に感動して
さらに、惜しいポイントをレクチャーしたいという記事の一旦完結回です。
これまでの流れを確認されたい方は、2号前からお読みくださいね。
では早速、解決編です!!
ではまず一見あまり気にならない「白玉系フレーズ=Woo~やAh~のコーラス」の
駄目なパターンはどんなパターンでしょうか?
出し惜しみせずに全てお伝えしますね!
それはつぎのような部分です。
1.ピッチが甘くて綺麗にハモっていない!
2.ブレスの位置やタイミングがバラバラ!
3.声が混ざっていない!
4.抑揚があっていない
5.ソロを歌う時と白玉系を歌う時と発声や響きを変えていない!!
一見、シンプルな「Woo~、Ah~フレーズにも」これだけのダメ出しポイントがあるのです!
逆に言えば改善すればよくなるところ、目の付け所というやつですね。
そして、なかでもそれを意識するだけで短時間に変化が現れるのが
3と5なのです。
3の「声が混ざっていない!」 は
5の「ソロを歌う時と白玉系を歌う時と発声や響きを変えていない!!」
の結果の一つなので5を改善すれば自ずと声は混ざって美しいハーモニーになります。
そこで紙面の関係もあるのでこのブログでは5に関してのレクチャーをしますね!!
この記事をよむだけで必ず見違えるようなアカペラチームになるはずです!!
ハモネプに限らず、ハモはそこそこいいのに惜しいチームというのはコーラスが立体的ではなくて平面的になってしまっているのです。
どういう事かというとソロを歌っている時も「woo~、ah~」系を歌っている時も、ボイ
パもベースも常に全力で歌ってしまうので
全部が全面に出てきてしまって奥行きがでないサウンドになってしまっているのです。
楽曲の全体を通してかならず起承転結があり、役割も局面によって変化しますね。
例えばここは「ソロがど~んとパワフルに前にでるところ」その分ここは「白玉系は抑えて声を同じユニットが一つの楽器のように混ざり合って個人的な主張は抑えるところ」とか
「ここはずっとリズムキープして抑えていたボイパが美味しいおかずのフレーズを立たせるところ」
「ベースが高めの音域にフェイク的に躍り出てまたすぐ渋く最低音を着実に支えるところ」
など
その局面がどんどん移り変わって行きます。
それを全員がわかって歌えるアカペラチームはサウンドに立体感や起承転結があって最後までオーディエンスを飽きさせずに魅了し続けられるわけですね。
さて前提条件の話は終わったのでもう一度本題にしぼります。
●「響きを使い分けるのがキモ!!」
わかりやすくキモを箇条書きにしますね。
1.ソロや「字ハモ」系を歌う時は輪郭がはっきりした発声と響きにして歌う。
2.「白玉系」を歌う時は声の輪郭をけして丸く混ざりやすい発声と響きに変えて歌う。
という事なのです。そして、白玉系は普通、2人か3人で一つのコードを形つくる事がいいので、その場合はメンバー全員が
互いの声を意識して混ざりやすいようなトーンに合わせるのです。
これを意識して練習したら、
ソロが聞こえてくるべき場面ではソロが抜けて聞こえて来て、それを包むような程よく全体を包み込むような白玉という
立体感あるサウンドが完成できるのです。
答えを聞いてしまうと、人によっては「なんだそんなことか!」と思うかも知れません。
しかし、本当にコーラスを知っている人は「お~!!目から鱗が~!!!」というコロンブスの卵的驚きが
あったと思います!!
勿論、知識としてはしっていました‥という人がいればそれも喜ばしいことですね。実際にできるように頑張ってください。
でも、これはプロの世界なら知っていて当たり前、出来て当たり前の初歩的な事です。
僕が先程あげたそれ以外の1,2,4の部分も重要なのでひとつひとつ完璧になるように練習してみてくださいね。
そこが完璧にできたら他の部分も必ず飛躍的にレベルが上がることは高田が請け合います!!
きっとこの記事を読んで素直に真剣に取り組んだチームのなかから優勝者がでる可能性は高いと思いますよ!
もし、あなたが聞く方の側の人でもこれからこういう観点でアカペラチームを聞いてみてください。
「本当だ!!白玉系がうまいチームが優勝した!!」
とよりハモネプが楽しめるようになると思いますよ。
では、今日は最後まで高田三郎のブログを読んでくださって本当にありがとうございました!!
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● この記事を書いた人 : True Voice 主宰 / 高田三郎
(元) Speech Level Singing 日本初認定ヴォイストレーナー
YAMAHAゴスペル講師、昭和音大非常勤講師
ロサンゼルスから持ち帰ったハリウッドスタイルのヴォイストレーニングとプロシンガーでもある自身が開発した高田メソッドによる科学的、理論的な発声指導法で多くのプロアーティストのヴォイスコーチとして活躍中。
「高い声で歌える本」「ヴォーカリストのための全知識」「カラオケで高得点をたたき出すボイトレ本」など数十冊のボイトレ本の著者でもある。