みなさん、おはようございます!
前回、高音域発声の秘訣は
1、喉の外側の筋肉のリラックス
2、喉の内側の筋肉の適度な使用
が重要だという事をお伝えしました。
これはつまり喉の外側(首回り、あご、舌などの筋肉)と喉の内側(声帯周辺の筋肉)を切り離してコントロールするという事なのです!
普通は、これらを一つのものと感じてしまいがちですね。高い声を出そうとすると、
どうしても喉や首にあご、全部に力が入ってしまう。
誰もが経験する、首に青筋が立って顔が真っ赤になる状態。
本当は声を出すところは声帯(喉の内側)なのに、関係ない
首やあご、した(喉の外側)まで力が入ってしまうものです。
むしろ、首だけではなくて身体全体で頑張ったほうが高い声が出るとさえ思っていますよね。
素人だけではなくて、多くのプロ歌手やヴォイストレーナーさえそう信じて疑わない人も沢山いるので、あなたがそう思っても無理はありません。
ところが、
それが、高音発声ができない最大の理由なのです。
実はそれは高音発声だけでなく、音程や響きが悪くなる原因でもあるのです!!
逆に
喉の外側=アウターマッスル と
喉の内側=インナーマッスル を
切り離してコントロールできるようにすれば
高音域も伸び、音程、響きも全てが見違えるほど
良くなるのです!
では、その為にはどうしたらいいのか?
その為のレッスンワンとしてリップロールという発声練習をやってみましょう。これは最近ではリップトリルともいいますが、唇をプルプルとさせながら声を出す事です。
「プルルルル~~~」
とまずやって見てください。
「そんなの、もう、知っている!」
と思った方はちょっと待ってください。
リップロールは僕が17年前に「高い声で歌える本」で日本に紹介した時は
ほとんど知られていませんでした。
それが、今ではレッスンに取り入れている先生や学校も多いのは嬉しい事ですが、
その正しい目的を知っている人は少ないようです。
リップロールの目的を
”息を強くする練習”
と考えている方が多いのですが、全く逆です。
実は、最低限度の息の量で発声する為の練習なのです!!
そもそも、息が強すぎるから、喉、首に力が入ってしまうのです。
そして、喉、首に力が入ってしまって声が出にくくなってるのを
さらに強い息で何とかしようと頑張る。
そして、さらに力が喉、首に入ってしまう…
まさに悪循環。負のスパイラル。(-_-;)
これでは、何十年練習しても高い声など出せるわけがありませんね。
まずは、リップロールでこの負のスパイラルから解放されましょう!!
ポイント1
首、あご、舌、唇、すべての力を
”ダラ~”と抜き続けます。
ポイント2
低い音から高い音まで、唇のプルルルというスピードを変えずに声が出せるようにコントロールしてみましょう。
このレッスンワンを毎日やるだけでも、
「あれ?、声が出しやすい!! 不思議だ~!!」
というようになって来ますよ。
是非、毎日やって見てください。
これだったら道を歩きながらでも出来ますね。
ただし、周りに人がいない事を確認してからにしてくださいね。
★True voice の願い
あなたがまだ知らない、あなたの本当の美しい声
それをあなたと一緒に見つけたい。
それが、僕ら”TRUE VOICE “の願いです。
TRUE VOICE 主宰 SABURO TAKADA
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● この記事を書いた人 : True Voice 主宰 / 高田三郎
(元) Speech Level Singing 日本初認定ヴォイストレーナー
YAMAHAゴスペル講師、昭和音大非常勤講師
ロサンゼルスから持ち帰ったハリウッドスタイルのヴォイストレーニングとプロシンガーでもある自身が開発した高田メソッドによる科学的、理論的な発声指導法で多くのプロアーティストのヴォイスコーチとして活躍中。
「高い声で歌える本」「ヴォーカリストのための全知識」「カラオケで高得点をたたき出すボイトレ本」など数十冊のボイトレ本の著者でもある。